ガス給湯器の交換作業は資格の保有が必須となっており、依頼者側が必要な資格の種類を知っておくことは、ガス給湯器の交換作業をめぐるトラブルを避けるのに役立ちます。
ガス給湯器の交換を受け付けている業者には、ほぼ必ず「液化石油ガス設備士」と「給水装置工事主任技術者」の2つの国家資格の両方もしくはどちらか一方を持つスタッフがいます。液化石油ガス設備士は「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」と呼ばれる法律に基づいて設けられているもので、これを取得することでガスを使用する機器の設置作業を行うことができるようになります。この資格は例年11月に実施されている試験に合格するか、年に何度か実施されている講習を修了することで取得することができます。
一方、給水装置工事主任技術者は水道法上で給水装置に含まれる機器を設置する工事を実施する場合に必須となっているもので、ガス給湯器に限らず、給水管や止水栓など水道の供給に欠かせないものの工事はすべてこの主任技術者が居ないとできません。また、この技術者が居ることは自治体指定の水道工事業者になるための必須要件の一つとなっています。そのため、この主任技術者の有無を調べることは、ガス給湯器の交換時だけでなく水道工事の際にも業者とのトラブルを防ぐのに役立ちます。
ガス給湯器の交換業者のスタッフが保有しているものにはこの他にも、ガス可とう管接続工事監督者やガス機器設置スペシャリスト、簡易内管施工士などがあります。