大手メーカーが定めているガス給湯器の標準使用期間は10年としているところが多いですが、これはあくまでも経年劣化による不具合が起こりにくい年数でしかありません。使用方法や使用頻度によってはそれよりも早い年数で故障が発生することもありますので、少しでも異常を感じたら早めの対応をすることが大切です。では、ガス給湯器にどんな異常が出ていたら注意すべきなのでしょうか、具体例をいくつか見ていきましょう。
まずは「給湯温度が安定しない」点に注意です。いつもと同じ設定にしていても給湯温度が低かったり高かったりする場合は、故障の可能性があります。ただし、不安定になる原因として、家の中の他の場所でお湯を使用している場合は水圧に変化が起こり温度が一定しないケースもあります。
次に「異常な音がしていないか」という点も確認してみましょう。ガス給湯器はスイッチを入れたときや運転が停止した際には音が出るものが多いです。内部のファンがバーナーに空気を送り込む際の音ですので、これは正常なものですが、これまでと明らかに違う音がするようであれば注意が必要です。
そしてガス給湯器を使用していると「変な臭いがしないか」もチェックしましょう。知っている人も多いでしょうがガスというのはガス漏れがすぐ分かるように、玉ねぎのような臭いを付けています。通常の臭いなら問題ないのですが、強い臭いを発してさらにずっと継続しているようなら、ガス漏れを起こしている可能性があります。大変危険ですので、この場合はガス会社に連絡して、プロにガス漏れの点検をしてもらうようにして下さい。